「粉引」は鉄分の多い陶土の上に、白い土の泥漿を流しかけて焼成したもので、粉を引いたように見え、また粉が吹いたようであることから「粉吹」とも呼ばれております。高麗・李朝時代に日本に伝来してきました「やきもの」で刷毛目・三島・鉄絵等も同じ技法であり、やわらかく温かみのある色合いが古来より茶人・数寄者によって愛でられてきました。
写真①
ガス窯を設備した頃より、この粉引に夢中になり出来たのが写真①のような器です。
写真②
写真③
その後何か色気が欲しいと写真②のように織部を掛けてみたり、写真③のように他の釉をかけてみたりしました。
写真④
粉引は基本還元で焼きますが織部は還元で焼くと写真④のように赤くなってしまいます。そこで、還元で焼いても赤くならない織部の配合を工夫しました。
写真⑤
写真⑥
故古谷道生氏の作品集で粉引を見て、刺激を受けて穴窯にて焼いたのが作品⑤⑥ です。マキ窯だと独特な雰囲気が出て気に入っています。その時一部のものに紅斑が出ました(それが写真⑦です)。
写真⑦
写真⑦
写真⑧
紅斑も面白いかなと思い、ガス窯でいろいろ試しているところです。(写真⑧)
写真⑨マットな紅斑
また最近始めだしたのが、マットな紅斑です(写真⑨)。さらに改良しようと考えていますが近いうちに紹介出来ればと思っています。