オリジナル釉薬

30年程陶芸をやってきて、前半の25年は穴窯による焼締中心で、後半は釉薬物の製作が主です。釉薬は市販の物を購入したり、自分で原料を調合したりしました。最近その釉薬を整理してみると長い間使用していない物が沢山あり、それはあまり良くなかったか希望の色にならなかった釉薬達です。これらの釉薬で何か新しいものができないかと思い現在試行錯誤中です。

これによりできたオリジナル釉薬を一部紹介します。
*淡青松灰釉       ルリ釉+松灰釉にディオプサイド釉吹付

*チタン黄茶窯変釉    チタンマット+チタン澱彩+白窯変釉+黄瀬戸

 

釉薬ものの徐冷

先日掲載の焼成方法の違いについてもう少し詳しくお話しします。すべて徐冷焚きを行いました。黄瀬戸以外の3例については、ねらしが終わったあと徐冷焚に入り17時間かけて1000度まで冷まし消火したものです。

また次の写真について一番右側の飯碗は7時間の徐冷焚きです。7時間と17時間の違いでこのように変わりました。

焼成方法でこんなにも違う

以前「黄瀬戸ケース1」で掲載したように、焼成方法の違いでこんなにも焼き上がりが違う他の例を紹介します。

重複しますがこれは黄瀬戸ケース1で紹介した土、釉薬は同じで焼成方法が違う黄瀬戸。

 

 

同様に3例紹介します。

いずれも土、釉薬は同じで焼成方法の違いでこんなにも焼き上がりが違う

最近今まであまり使わなかった釉薬を少しずつ変えてオリジナル釉薬の試作を作る中で発見、これがなかなか面白い。

 

二年ぶりの作品展

私は横浜陶芸友の会に所属していますが、コロナの感染拡大により今年は二年ぶりの作品展開催となりました。

写真を見るように私の今年のテーマは「紅(緋色)」。
志野
御本手粉引「紅斑
織部釉の「緋色の火間」
そして「紅葉」のイメージで作った自作の釉を掛けたものを出展しました。

 

また前回の作品展では色々と配合を変えた黄瀬戸ほかを出展しました。

 

 

幸福の花

12月のある夜、3年ほど前娘から誕生日祝いに貰った幸福の木に、何やら芽が出ているのを発見。いや~花が咲いたんだなと。

数日後夜に少しきつい香り、朝になると匂いはなくなり、夜だけ香る。
興味本位で少し調べると、ほんとに稀に花を咲かせるらしい(ネットでは30年に2度咲いたと書き込みがあった)
今年はいい年になるような予感!!!

 

 

 

 

ガス窯メンテナンス

平成11年ガス窯を導入して計298回の窯焚をしてきました。最近ステンレスの煙突が粉が吹いたようになり穴も開きだしたので、限界と思い煙突を取替ることにした。同時に窯の移動、耐火塗料でリフレッシュ。

 

さすが窯の移動は業者に依頼したが、煙突・塗装・窯小屋の組み立ては自分で行った。なかなかうまくできたな~。
コロナ禍による非常事態宣言中、ゴールデンウイークは自宅にて作陶しようと思う。

原点

平成2年友人(Sさん)に勧められ、陶芸を始めたことは先に述べましたが、その時焼成に訪れたのは、作家野口 稔氏の穴窯(埼玉県)でした。
夜中窯焚しながら、すでに他界されてしまったKさんとOさんが熱く語る陶芸談義に耳を傾け、その奥の深さに驚かされたのを、今でもハッキリ覚えています。

 

写真①備前小鉢

 

 

 

 

 

その時とれたのがこの小さな備前の小鉢でした。(写真①)

「すべてがこの小さな小鉢から始まった!!」 野口氏から「いいのがとれたね」と絶賛されたが、当時の私は、これのどこがいいのか分からないほど初心者であった。いわゆるビギナーズラックです。以来、焼締のとりこになってしまったのかもしれない。

写真②

 

 

 

 

 

写真②はこの時同時にとれた信楽の花器二点です。穴窯のいい場所に入れてくれたのか、今見てもビードロがきれいで懐かしい一品です。

ただ、初心者のため「重い!!」(笑)

我が「粉引」の変遷

「粉引」は鉄分の多い陶土の上に、白い土の泥漿を流しかけて焼成したもので、粉を引いたように見え、また粉が吹いたようであることから「粉吹」とも呼ばれております。高麗・李朝時代に日本に伝来してきました「やきもの」で刷毛目・三島・鉄絵等も同じ技法であり、やわらかく温かみのある色合いが古来より茶人・数寄者によって愛でられてきました。

写真①

ガス窯を設備した頃より、この粉引に夢中になり出来たのが写真①のような器です。

 

 

 

 

写真②
写真③

その後何か色気が欲しいと写真②のように織部を掛けてみたり、写真③のように他の釉をかけてみたりしました。

 

 

 

 

 

 

 

写真④

 

 

 

粉引は基本還元で焼きますが織部は還元で焼くと写真④のように赤くなってしまいます。そこで、還元で焼いても赤くならない織部の配合を工夫しました。

 

写真⑤
写真⑥

 

故古谷道生氏の作品集で粉引を見て、刺激を受けて穴窯にて焼いたのが作品⑤⑥ です。マキ窯だと独特な雰囲気が出て気に入っています。その時一部のものに紅斑が出ました(それが写真⑦です)。

 

 

 

 

 

写真⑦
写真⑦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真⑧

 

 

 

 

 

紅斑も面白いかなと思い、ガス窯でいろいろ試しているところです。(写真⑧)

 

 

 

写真⑨マットな紅斑

 

 

また最近始めだしたのが、マットな紅斑です(写真⑨)。さらに改良しようと考えていますが近いうちに紹介出来ればと思っています。

徐冷焚きー信楽

徐冷焚きー志野、備前と述べてきましたが、最終段階の窯の閉じ方が重要なのは信楽も同じです。信楽の場合は急冷することもあります。急冷するとビードロがきれいな緑色の発色になります。意識的に焚口を開けたまま急冷したこともありました。

作品①

作品①は特に急冷や徐冷を行わずに窯出された作品です。

 

 

 

 

作品②

作品②は徐冷焚きを行った作品です。テカリが抑えられ渋みのある作品で、赤っぽくなるのが特徴と言えます。

徐冷焚きー備前

備前焼は10日~14日間窯を焚き続けなければなりません。それを5日間で焼成できないかと思い試してみました。

作品①

作品①はその時の作品です。焼締らしくはできているが、備前らしくない。どうしてなのか?温度が高すぎたのかと思ったのが間違いの始まりでした。その後温度を少し抑え色々焚き方を工夫しましたがなかなかうまくいきません。

 

作品②

その後徐冷したらどうかと思いつき、焼いたのが作品②です(冷まし焚き9時間)。どうにか備前らしくなりました。ただ備前らしくはなりましたが、歩留まりが悪すぎ、生焼けが沢山出来てしまう。窯内の温度に、ばらつきがあるからです。火前は高温になり後列下段は温度が低すぎる。改善すべくその後温度計を上下2か所に設置し色々焚き方を変えて窯上下の温度差を無くすことに成功しました。これにはほんと苦労しました。

備前を5日間で焼くという無謀なチャレンジで何度も挫折しそうになりましたが、どうにか満足のものが取れるようになった(8年かかりました)こと、その過程も楽しめ今ではいい体験ができたと思っています。

PAGE TOP