黄瀬戸の焼成法

これまで黄瀬戸は酸化焼成とずっと思いこみ釉薬の調整を行ってきました。5年ほど前、身延の穴窯で釉薬焼成を試みたことがあります。その時の黄瀬戸の色が、あきらかにガス窯での色と違う事に驚かされる。

そこでガス窯でマキ窯焼成の再現ができないか?ということになったのである。その時の温度記録をもとにできるだけ忠実に温度管理、特に酸化と還元状態に注目しながら窯を焚いてみた。

すると酸化一本で焼いたときと全く違う発色を得ることができた。その後何度かの窯焚で複雑すぎる焼成をできるだけ単純化して変わらない色を出す焼成法にたどり着いた。

穴窯で黄瀬戸を焼成
その時の温度記録

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御本手焼成のときの「半使」の焼成法に似ているかもしれない。これはあくまで私の焼成法であり、この他の焼成法を否定するものではありません。
まだ完成とはいえないがこの焼成法でもっと納得のいく黄瀬戸の追及を目指したいと思う。

 

黄瀬戸ケース1

A1,A2から始まり~現在R2だから50くらいのサンプルを焼いてきたと思う。これ以上進化しないので中断してきたが、ある作家の黄瀬戸を見たことがきっかけで、また始めて見ることになった。

 

サンプル番号Q3という釉でこれまでになくきれいな黄色に発色した

 

 

 

 

これもQ3ですが土、釉は同じですが焼成方法が違う

 

 

 

3種類の土で同じQ3釉を焼く

 

 

 

 

焼き方、釉が同じで、土が違う

 

 

 

このように、土と釉との相性、そして何より焼成方法で仕上がりが、こんなにも違くなってしまう。
追及すると無限にテストしなくてはならない・・恐ろしくなる。
でもしばらくは、このQ3釉で可能性を探ってみようと思う。

 

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