徐冷焚きー志野、備前と述べてきましたが、最終段階の窯の閉じ方が重要なのは信楽も同じです。信楽の場合は急冷することもあります。急冷するとビードロがきれいな緑色の発色になります。意識的に焚口を開けたまま急冷したこともありました。

作品①は特に急冷や徐冷を行わずに窯出された作品です。

作品②は徐冷焚きを行った作品です。テカリが抑えられ渋みのある作品で、赤っぽくなるのが特徴と言えます。

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信楽の焼成で、前列ではビードロ、後列では緋色が取れるとよく聞きます。私の経験でもそれは確かだと思います。ただ、今回今までに見たことのない緋色の出方に驚かされました。

いつもは壺や花入れの、外側が緋色でも、内側は、白かせいぜいクリーム色が一般的でした。それが今回は窯出時全員が驚いた。「中まで真っ赤だよ」と誰かが云った。実はこの写真の壺は骨壺でした。最後の窯焚でしたので、今しかないと思い、「終の棲家」を製作したのでした。あまりのきれいな緋色に、早く入ってみたい(笑)。

いつもはマキを焚き口から投げ入れるとその時は色見穴から火が噴き出すのですが口を閉めると火は出なくなります。それが煙道ダンパーをある程度閉めることで口を閉めた後も火が噴き出し続けます。強い還元状態が長い間かかったのではと推測します。