徐冷焚きー信楽

徐冷焚きー志野、備前と述べてきましたが、最終段階の窯の閉じ方が重要なのは信楽も同じです。信楽の場合は急冷することもあります。急冷するとビードロがきれいな緑色の発色になります。意識的に焚口を開けたまま急冷したこともありました。

作品①

作品①は特に急冷や徐冷を行わずに窯出された作品です。

 

 

 

 

作品②

作品②は徐冷焚きを行った作品です。テカリが抑えられ渋みのある作品で、赤っぽくなるのが特徴と言えます。

土の違い

これまで、どれ程の種類の土を試しただろうか。

  1. 古信楽穴窯用粘土をかわきりに
  2. 「桂5号」
  3. 信楽炎色粘土
  4. 古陶土大
  5. 伊賀土
  6. 「彩」
  7. そして終盤主に用いた、きのせ原土に古信楽をブレンドした土 等々 信楽だけでもこれだけある。

焼いたときの焼き方の違いはあると思うが残っている写真を掲載する。

特筆すべきは窯詰め時となりに窯詰めされた2つの花器がある。比べると一つはつや消し調でマットな仕上がりであるのに対しもう片方はつやが有るという点である。窯内の環境は同じなのに土によってこうも違うものか。                                                                          

 

信楽の緋色

信楽の焼成で、前列ではビードロ、後列では緋色が取れるとよく聞きます。私の経験でもそれは確かだと思います。ただ、今回今までに見たことのない緋色の出方に驚かされました。

いつもは壺や花入れの、外側が緋色でも、内側は、白かせいぜいクリーム色が一般的でした。それが今回は窯出時全員が驚いた。「中まで真っ赤だよ」と誰かが云った。実はこの写真の壺は骨壺でした。最後の窯焚でしたので、今しかないと思い、「終の棲家」を製作したのでした。あまりのきれいな緋色に、早く入ってみたい(笑)。

いつもはマキを焚き口から投げ入れるとその時は色見穴から火が噴き出すのですが口を閉めると火は出なくなります。それが煙道ダンパーをある程度閉めることで口を閉めた後も火が噴き出し続けます。強い還元状態が長い間かかったのではと推測します。

追記 この時同時に焼かれた志野もピンク色になっていた。大発見か?最後の窯焚でわかるのも皮肉なものである。

信楽の早出し

灰被り作品に魅力を感じて火前床に置いて焼成するも、なかなか確率がよくない。マキに当たり割れたり、作品同士がくっ付いたり、壁に寄り掛かったりする。

それで窯詰めのとき、前列の棚組のステンレス棒の届く位置にあらかじめ詰めておく。焼成中盤にその作品をオキの中に落とし一昼夜ほどしてからステンレス棒にて、ひっかけて早出しする。するとかなりの確率で灰被り作品が取れる。(以下の写真参照)

 

作品の一例

 

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